【MotoGP】バニャイヤ、マルケスとの接触に”腹立つ”もレーシングインシデントと認める。苦戦の理由は分からず
マルケスは23周目のターン5でバニャイヤのインに飛び込んだが、わずかにラインが膨らんでしまった。バニャイヤもクロスラインでポジションを奪い返そうとし、マルケスがレーシングラインに戻ろうとして両者が接触したのだ。
スチュワードはこの件を審議したものの、レーシングインシデントだと判断し、両者に処分を下さないことを決定した。
バニャイヤはこの裁定を受け入れたが、無得点に終わったことに悔しさをにじませた。
「昨日も今朝もフィーリングは良かったから、スタート前は自信があったんだ」
そうバニャイヤはレースを振り返った。
「グリップもあってフィーリングも良かったし、すべてが良くなっていた。だからアタックとタイヤをより上手くコントロールするレースになると考えていた」
「でもスタートしたとたん多くのトラブルに見舞われた。もっと速く走れると思っていたのに、上位のライダーたちは速すぎた。だからとにかくすべてを避けようとしたんだ。タイヤをなんとかしようとしたけど、難しかった」
「できるだけ前に出ようとしたけれど、ペドロ(アコスタ/GASGAS)が来た時、彼は速すぎた。それからマルクも来て、オーバーテイクしようとしたけどワイドになった」
「僕はラインを閉じようとした。彼は自分のラインを通ろうとして僕たちはぶつかった。腹が立つけど、それは普通のことだ」
「レーシングインシデントだし、次に進まなければならない」
ポルトガルGPで優勝したホルヘ・マルティン(プラマック)に23ポイント差をつけられているバニャイヤは、「0ポイントで終える事になったから腹が立つ」と語った。
「昨年も第2戦(アルゼンチンGP)で同じようなことになった。僕のミスで無得点だったんだ」
「今年はレーシングインシデントだ。まだ38レースも残っていて、チャンピオンシップがとても長いことはよくわかっている」
「期待していたし、もっとコンスタントに結果を残したかった。第2戦でノーポイントになるようなことなくね」
バニャイヤは、マルケスとのバトルについて、マルケスがワイドになったことでドアが開いたと感じたと言い、リスキーな報復をしたわけではないと否定した。
「バトルをしている前のライダーが膨らんでしまったらどうする? より多くのポイントを獲得するためにもう一度彼をオーバーテイクしようとする。だから僕にとってはリスキーなことではなかった」
バニャイヤはターン4、5でグリップ不足に苦しみ、1周あたり0.2秒ほどロスしていたという。
「彼らは4コーナーと5コーナーがとても速かった。僕は他の部分でゲインしていたけれど、ターン4で加速するたびに0.2秒詰められていた。そしてターン5でも毎ラップ0.2秒ずつ失っていた」
「理解するのが難しいけど、彼らと同じコーナースピードで走ろうとしても膨らんでしまうから、違うラインを走ろうとしていた。その原因を理解しなければならない」
バニャイヤは、7周目以降にリヤにチャタリングが起きていたともコメント。これについては同じ最新仕様のドゥカティバイクに乗っているホルヘ・マルティン(プラマック)も不満を持っており、ドゥカティにとっては解決すべき問題だと言える。