豪ムーニーバレー競馬場で現地23日に行われたG1ウィリアムリードステークス(3歳以上、芝1200m)は、1番人気のインペラトリスが先頭から4馬身ほどの位置で中間点を通過すると、直線では背後から追撃する8番人気ジョニーロッカーを振り切った(0.2馬身差)。

 五分の発馬を決めたインペラトリスは序盤の7番手から中間点で動きはじめると、先頭争いの3頭に外から並んでムーニーバレー競馬場の短い直線に突入。早々に抜け出すと背後から追いすがるジョニーロッカーを振り切った。

 さらに2馬身差の3着争いは、3番手から粘り込む3番人気アイアムミーが勝ち馬の後ろから伸びる2番人気ベラニポティナを抑えた。

 インペラトリスはニュージーランドのM.ウォーカー調教師が管理するアイアムインヴィンシブル産駒の5歳牝馬で、ウィリアムリードSを連覇すると同時にG1レース10勝目の大台に到達。ウォーカー師は豪競馬メディア『racing.com』に対して「少し安心した。全てのG1をここで開催してほしいよ」とムーニーバレー競馬場で5連勝としたインペラトリスの相性を誇った。

 なお、インペラトリスは前走のニューマーケットハンデキャップでは重いハンデもあり2着に敗れ、その際に運動誘発性肺出血も発症した。しかし、同馬を所有するテアカウレーシングのD.エリス氏はレース翌日にインペラトリスが元気な姿を見せ、鼻出血も競走馬がレース後によく見せる程度のものと説明し、獣医検査も無事に通過して出走に至っている。