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 火曜夜の試合はラ・リーガにおいて、リーグ優勝争いを再可燃させるための、おそらく本当に最後のチャンスの瞬間だったといえるだろう。首位を走るFCバルセロナは、コパ・デル・レイ決勝でもあたるオサスナを相手に、そして2位レアル・マドリードはソシエダを相手に、それぞれ前半を0−0で折り返した、その時までは・・・。

 しかしながらハーフタイム後の両者はまさにシーズンを象徴するかものであり、1−0で巻き返したバルサに対して、レアルは開始早々に久保建英のゴールで失点。カルバハルへのレッドカードは、むしろレアルに対する優勝争いからの”退場”を意味するもので、0−2での敗戦によりもはやバルセロナの優勝は時間の問題のみとなっている。

 残り5試合で勝ち点差は14という状況から、最短でバルセロナは次節のアウェイ戦、ただしエスパニョールとのバルセロナ・ダービーによって、盛大なタイトル奪還イベントを開催できるかもしれない。仮に前日に行われるヘタフェとの一戦で、レアル・マドリードが勝利したとしてもそれは自らの勝利で達成可能だ。

 ただ逆にここが問題のポイントでもある。つまりはもしもレアル・マドリードがこの試合でも、勝利をおさめられずに引き分け、もしくは敗戦を喫してしまった場合、バルセロナはその優勝の瞬間をソファーで目にしなくてはならないということ。つまりその命運の鍵を握るのは、レアル・マドリードということになる。

 エルチェの2部降格が確定

 その一方でエルチェFCの2部降格はすでに確定した。こちらも第6節から最下位に沈むなどだいぶ前から、降格は時間の問題とされており、火曜夜のアルメリア戦にて1−2と敗戦を喫したことで、残留ラインからの勝ち点差は17にまで拡大。これで奇跡にむけての一縷の望みさえ完全にたたれてしまった。特にこれまでわずか3勝、勝ち点16にとどまるなかで、7人もの監督が指揮をとったことは特筆すべきことだろう。ちなみにエルチェ以外の残留争いは激しく、14位から19位までの勝ち点差は5しかない。