David Thomas

[3日 ロイター] - ロンドン証券取引所グループ(LSEG)が2日発表した今年第1・四半期のM&A法務アドバイザー実績ランキングによると、世界全体で法律事務所が助言業務を手がけたM&Aは件数が減ったものの、総額は前年同期比38%増の7976億ドルと第1・四半期として2022年以来の水準になった。

件数は1万0700件で前年同期から31%減少した。

ラザム・アンド・ワトキンスのM&A部門グローバル副会長を務めるマーク・ベクハイト氏は、今年は顧客の間で大型案件に向けて積極的に動こうとする流れが強まっているとの見方を示した。

ラザムが第1・四半期にかかわった案件は世界全体で129件、総額840億ドル。この中には米ホームセンター大手ホーム・デポによる建材企業SRSディストリビューション買収(182億5000万ドル)などが含まれており、取り扱い件数のランキングでは第3位、首席アドバイザーとしては第4位となった。

取り扱い金額ベースで首席アドバイザーとして第1位だったのは、ニューヨークに拠点を置くワッチェル・リプトン・ローゼン・アンド・カッツの1470億ドルで、前年同期の840億ドルを上回った。

撤回や中止の案件を含めた案件の金額になると、スカッデン・アルプス・スレート・ミーガー・アンド・フロムがワッチェルを抑えて第1位になった。

首席アドバイザーとして取り扱いの件数が161件でトップに立ったのは、ボストンに拠点を置くグッドウィン・プロクター。金額は603億ドルだった。