首位決戦で度肝を抜いた超速弾は、改めて前田大然の株を上げるのに役立った。

 前田は4月7日に行われたスコットランドリーグ第32節、レンジャーズ対セルティックのダービーマッチで、開始わずか22秒で先制点を挙げている。

 消化試合の違いがあるものの、1ポイント差の両チームが激突した注目の天王山。その幕開けとなったのが、そのゴールだ。

 前田は守護神ジョー・ハートのロングフィートに反応すると、猛スピードでジェームズ・タバーニアに背後から重圧をかける。そしてタバーニアがクリアしようとしたボールを足に当てると、これがゴールに突き刺さった。

 試合はその後、2点を先行したセルティックが追いつかれ、一度は勝ち越すも再び同点弾を献上。3−3のドローで終わっている。
【動画】あらゆる意味で速すぎる!宿敵とのダービーで前田大然が衝撃の22秒弾!
 セルティック専門サイト『The Celtic Star』は、日本代表アタッカーが近年同様にアウェーでのオールドファームで再び活躍したと称賛している。

「あのようなゴールを決められた選手は、ほかに誰もいなかっただろう。マエダという選手を、キョウゴ(古橋亨梧)のように技術的にはもっと卓越していることが明らかな選手に代わって日本代表にコンスタントに選ばれている理由を如実に表しているゴールだ」

 同メディアは「わずか200万ポンド弱(約3億6000万円)の移籍金での獲得だった。それが今では、10倍の価値ではないだろうか」と続けた。

「素晴らしい補強だった。誹謗中傷する人たちがいるものの、世紀の掘り出し物のひとりであることは確かではないだろうか?」

 決定力を批判する声もある一方で、その圧倒的なスピードと運動量、そして献身的な姿勢で称賛される前田。大一番での活躍は、その評価をあらためて高めたようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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