バイオ燃料を使った国内最高峰のバイクレースJSB1000が宮城県のスポーツランドSUGOで5月20日、21日に行われました。仙台出身の現役最年長ライダーも地元のサーキットで熱い走りを披露しました。

須貝義行さん「バイオ燃料」使用レースに参戦

5月20日、村田町のスポーツランドSUGOでは、3年ぶりにライダー達がファンサービスを行なっていました。

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国内最高峰の全日本ロードレース。仙台出身のライダー須貝義行さん(57)のチームでは、レースに向けマシンの調整が続いていました。

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須貝義行さん(57):
「(コロナ中断もあり)4年ぶりの菅生の全日本のレースなので出られること自体ありがたいなと思っている。これから走れることが楽しみ」

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レースのトップカテゴリー、JSB1000クラスで使われているのが石油を使わず植物

ごみや木材チップによるバイオマスを原料とした「バイオ燃料」です。

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JSB1000の1本目は、24台が22周を走り順位を競います。27連勝中のヤマハファクトリーレーシングのゼッケン1番・中須賀克行選手を先頭に各チームのライダー達がグリッドに並びます。

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ゼッケン40番の須貝さんは、23番グリッドからのスタートです。

須貝さん「ベストラップも少し更新」

良いスタートを切った須貝さん、第1コーナーへ飛び込んでいきますが、前を行く9番、関口選手のマシンが接近。

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須貝さんは、危険回避で外側にラインをとりました。

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レースは終始、ゼッケン1番と3番のヤマハ勢2台が首位を争い、その後ろにホンダとスズキのマシンが3位を争う構図で進んでいきます。須貝さんもセッティングに苦労したホンダのマシンを乗りこなし周回を重ねます。

レースは後半、JSB1000参戦2年目のゼッケン3番・岡本裕生選手が1番の中須賀選手を抜き去り先頭に立ちます。

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そして、そのままチェッカーフラッグを受け初優勝を果たしました。

須貝さん、レース1本目は、19位でゴール、2本目のレースにつなげます。

須貝義行さん(57):
「今年は多少遅くても転ばないことが優先なので丁寧に走りました。ベストラップも少し更新できたので、あすまたネタを考えて頑張りたいと思います。」

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レース後にはサーキットを案内するツアーも開かれました。レースを終えたばかりの須貝さん。サーキットの魅力を知ってもらいたいとガイド役を引き受けています。現役ライダーの貴重な話が聞けるとあって人気のツアーです。

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大会2日目。2本目の決勝レースは23台で22周で争われます。

須貝さん「マシンの事がわかって来た」

決勝レースも終始、ヤマハの中須賀選手と岡本選手がレースを引っ張る展開。最後は、前日2位の中須賀選手が岡本選手を抑え優勝。激しい3位争いを制したのは、10番・清成龍一選手でした。

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須貝さんは20位でゴール。2つの決勝レースを完走しました。

マネージャー・須貝聡美さん:
「自力でベストラップを出せたのでちょっとは良くなったと思うんですけど、まだまだ、まだまだ、まだまだ・・・」

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須貝義行さん(57):
「今までは何だか分からなくて、ただひたすら走ってタイムを少し削っていくだけだったが、今回少しマシンの事がわかって来たんですよね、そこは大きかった。やっぱり、それは地元の走り慣れたコースだったので見えてきたのは間違いない。つみかけているものを確実にして、プラスの事を見つけて頑張りたい」

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須貝さんは、今回のレースでマシンセッティングの手応えを感じたと話していて、今後は8月に予定されている全日本ロードレースに向け準備を進めていくということです。