叩き合いを制し京都ハイジャンプを制したダイシンクローバー(桃帽)

 新装・京都競馬場で初めての障害競走となったJ・GⅡ京都ハイジャンプ(13日=4歳上、芝3930メートル)は、道中4、5番手を進んだ1番人気ダイシンクローバー(セン7・安田隆)が直線の叩き合いを制して初タイトルを獲得した。勝ち時計4分33秒7(良)。

「前走の中山グランドジャンプ(3着)がタフなレースだった中、ひと月で厩舎が回復させていい状態につくってくれたおかげです。馬自身も自信を持って走っていたし、練習通りに(京都のバンケットも)上手でした。最後も根性を見せてくれました」と走りをたたえた鞍上の森一。

 JRA重賞58勝目にしてこれが障害重賞初Vだった安田隆調教師は「飛越がうまいね。京都は前が残るのでジョッキーが出していって、いいポジションで運んでくれた。並ぶとしぶとい馬なので、直線並んだ時には何とかなると思って見ていました。これまで障害重賞は縁がなかったけど、来年の定年を前に勝ててうれしい。この後は年末を目標に、夏場は休養にあてたい」とした。

 なお、2番人気テリオスルイは第2障害で、3番人気ビーマイオーシャンは最終障害で、それぞれ落馬→競走中止。ウインガヴァナー(11番人気)は3角あたりで馬体に故障を発症し、競走中止。11頭立てで完走は8頭だった。

著者:東スポ競馬編集部