金鯱賞2024

[GⅡ金鯱賞=2024年3月10日(日曜)中京競馬場、芝2000メートル]

 舘林(美浦南)中京は〝中立地〟というより、関西のホームなんだが…。主役がこちらにいる以上、われわれが仕切らせてもらおうか。

 山河(美浦坂路)昨年の菊花賞馬ドゥレッツァがここから始動しますね。二千の距離がどうなのかはともかく、仕上がりのジャッジをビシッとお願いします。

ドゥレッツァは太め感まったくなし
ドゥレッツァは太め感まったくなし

 舘林 正直、迫力満点かというと、物足りなさもあるんだが…。最終追いは単走でサッと流した程度で11・4秒のフィニッシュ。馬体に太め感はまったく感じないし、力を出し切れるデキと判断していいだろう。

 山河 まあ、ここが大目標ではないですから、お釣りを残していると考えるべきでしょう。

 舘林 むしろ陣営の意欲を感じるのはアラタだ。中間から実に熱心に乗り込んで1週前には6ハロン79・7秒の好時計。毛ヅヤの良さと馬体の張りが目立つだけに、前走(中山金杯13着)からの一変があってもいい。

 山河 シーズンリッチもドゥレッツァと同じで菊花賞(12着)以来です。

 舘林 久保田厩舎らしく丹念に乗り込んでひと追いごとに良くなってきたぞ。あまり速い時計を出さないことが多いが、最終追いのタイムを馬なりでマークはデキのいい証拠だな。で、関西馬の総大将はもちろん昨年の覇者プログノーシスなんだろ?

 松浪(栗東トラック)1週前の時点ではそう見てたけど、最終追いの動きはいかにも休み明けという感じを拭えないんですよね。筋肉質の馬体は相変わらず迫力満点で、競馬に行けばそれなりに走ってくるとは思うけど…。栗東で調整している木村厩舎のノッキングポイントも同じで、ここを使ってピリッとしてくるのかと。

 山河 で、イチ押しは2年以上も休んでいるヨーホーレイクですか?

 松浪 ラスト11・3秒をマークした先週も良かったけど最終追いが本当に素晴らしい動き。ヒートオンビートを置き去りにしてドウデュースと併入なんて芸当は普通の馬ではムリ。レースでの快走を想像すると感動で今から涙が止まらない。

やってくれそうな雰囲気満々のヨーホーレイク(右)
やってくれそうな雰囲気満々のヨーホーレイク(右)

 清水(栗東坂路)妄想はさておき、坂路からは確実に実戦での好走が期待できる2頭をお勧めします。エアサージュは1週前にウッドでしっかり追って今週はサラッと。時計は目立ちませんが活気あふれる動きで状態は高いレベルで安定しています。ヤマニンサルバムも同様の調整パターン。最終追いは調整程度でも、しっかり伸びて先着を決めたように仕上がりは申し分ありません。

※3月6日午前9時現在(変更・修正の可能性あり)
※3月6日午前9時現在(変更・修正の可能性あり)

著者:東スポ競馬編集部