レベルスロマンスが勝利(右、ロイター)
レベルスロマンスが勝利(右、ロイター)

ドバイシーマクラシック2024

[GⅠドバイシーマクラシック=2024年3月30日(土)メイダン競馬場、芝2410メートル]

 2番手を追走した地元UAEのゴドルフィン所有馬レベルスロマンス(セン6・アップルビー)が直線で早めに先頭に立ち、追いすがる日本勢を完封してのV。昨年は当レースで7着に敗れた後、アメリカに遠征し落馬に見舞われるなど不本意な戦いが続いたが、前走でカタールのアミールTを勝った勢いにも乗り、22年のBCターフ勝ち馬が完全復活を果たした。勝ち時計は2分26秒72(良)。

 鞍上のビュイックは「非常に多彩な馬。(ハナに)行く気もあったが、ほかに行く馬がいたので目標にして自分の競馬をした。今年は素晴らしいメンバーが集結して勝つのは難しいと思っていたが、チームとしての勝利。関わる全ての人がいい競馬をした結果だと思う」と胸を張った。

 3番手からしぶとく脚を伸ばした一昨年の覇者でC・デムーロ騎乗のシャフリヤール(牡6・藤原)が2着(6番人気)、川田騎乗で1番人気のリバティアイランド(牝4・中内田)は中団から直線で馬場の外めを伸びてきたが3着まで。3連単は22万2230円の高配当となった。

 4着にはモレイラ騎乗の4番人気ジャスティンパレス(牡5・杉山晴)、直前にデットーリに乗り替わった3番人気スターズオンアース(牝5・高柳瑞)は直線で伸びあぐね8着に敗れた。

 また、ムーア騎乗で昨年のBCターフなどGⅠ5勝のディープインパクト産駒で愛のオーギュストロダン(牡4・Aオブライエン)は、2番人気に支持されるも後方追走から直線は内めで全く反応せず、最下位の12着に敗れた。

 22年シャフリヤール、23年イクイノックスに続いて日本調教馬による3連覇はならなかった(他に日本馬のVはステイゴールド=01年、ハーツクライ=06年、ジェンティルドンナ=14年の計5回)。

著者:東スポ競馬編集部