テーオーロイヤルが長距離路線の頂点へ
テーオーロイヤルが長距離路線の頂点へ

天皇賞・春2024

[GⅠ天皇賞・春=2024年4月28日(日曜)4歳上、京都競馬場・芝外3200メートル]

 今年に入ってダイヤモンドS、阪神大賞典を連勝して堂々の主役として挑むテーオーロイヤル(牡6・岡田)は27日朝、E(ダート)コースを半周してから坂路1本(4ハロン61・4秒)のキャンターで最終調整。弾むようなフットワークで前走時よりもさらに上昇している印象を与えた。

「前日に乗った鞍上(菱田)はすごく研ぎ澄まされていると言っていたけど、競馬へ向けて集中して本当に状態はいいですね。今年2走しましたけど、まだ上がありましたね。馬が成長してここ2走はこちらが思っている以上のパフォーマンスでした。ステイヤーズS(2着)が終わったあたりから目に見えて馬が変わってきたのを感じます。スラッとした体形だけど、筋肉のメリハリがついて触っていても全然違いますね」と担当の栗原助手も驚愕の進化を遂げている。

 鞍上の菱田はケガの影響で3、4走前こそ浜中に手綱を委ねたが、デビュー3戦目からずっとコンビを組んできて思い入れのある1頭。ましてや所属する岡田厩舎の管理馬だけにこの一戦に懸ける思いは人一倍強い。「京都は初めてになりますけど、この馬にとって一番の舞台だと思います。馬と騎手、そして厩舎初のJRA・GⅠが懸かりますからね。ワンチームでここまでやってきたので実を結びたいですね」と栗原助手は厩舎一丸となって悲願のJRA・GⅠ初制覇へ向けて日々、努力を積み重ねてきたと話すだけに、古馬頂上決戦を最高の結果で締めくくりたい。

著者:東スポ競馬編集部