■「お彼岸」の時期が関係

「おはぎ」と「ぼたもち」には明確な違いがある

 見た目も同じで作り方も同じ「おはぎ」と「ぼたもち」には明確な違いがあります。それは「食べる時期の違い」です。

違いは食べる時期

 教えてくれたのは、日本あんこ協会・にしいあんこ会長です。

 「おはぎ」や「ぼたもち」には、よく食べるシーズンがありますよね?そう、お彼岸です。

お彼岸の時期に食べる意味

 なぜ、お彼岸の時期に食べるのかといいますと、「あずきの赤い色は邪気を払い、災難から身を守る」「昔は貴重だった砂糖が含まれたおはぎをお供えすることで、ご先祖様への感謝の気持ちを伝える」という意味が江戸時代に定着したそうです。

食べる時期で呼び方が変わる

 お彼岸の時期は「春(3月の春分の日前後)」と「秋(9月の秋分の日前後)」です。ここまでくれば、ピンときた人もいるのではないでしょうか。

 年に2回にあるお彼岸のどちらかの時期に食べるかで、呼び方が変わります。

 「ぼたもち」は漢字で書くと「牡丹餅」となり、春に咲く「牡丹の花」の丸い形になぞらえて、春は「ぼたもち」と呼びます。

 「おはぎ」は漢字で書くと「お萩」となり、秋に咲く「萩の花」の細かい花を粒あんになぞらえて、秋は「おはぎ」と呼びます。