日本でも人気のBセグメント・コンパクトSUV、プジョー「2008」およびEVの「E-2008」が欧州でマイナーチェンジ、発表されました。よりスタイリッシュな外観となっただけでなく、EVの性能も大幅に向上しているのが特徴です

2024年初頭にはマイルドハイブリッドも登場予定

 ステランティスの仏ブランド、プジョーは2023年5月4日、コンパクトSUV「2008」および電気自動車(BEV)の「E-2008」を欧州で発表しました。

 プジョー2008は、2013年にジュネーブショーで初代が登場したBセグメントSUVです。

 現行型は、欧州で2019年に初のフルモデルチェンジをおこなった2世代目で、登場以来世界でおよそ70万台が販売され、2021年には欧州において、激戦区であるBセグメントSUVのジャンルでトップセールスを記録。日本でも2020年9月に登場しています。

 またICE(内燃機関)モデルのほか電気自動車(BEV)も用意され、登場以来7万5000台が生産されています。2022年には、2008におけるBEV比率は17.4%を占め、欧州でのBセグメントBEV・SUVの3位になっています。

 今回登場したのは、2008の改良新型モデルです。

 エクステリアではフロントデザインを変更。新しいプジョーのエンブレムを備え、「508/508SW」に続き新型のプジョー・シグネチャーライツを採用しています。またバンパーのブラックインサートには3つの縦型クローライトがデザインされ、SUVらしい力強さをさらに強調しています。

 リアデザインも変更。LEDリアライトは3つの爪の新デザインを採用し、視覚的にワイド感を与えています。さらにボディカラーも2色の新色を用意しました。

 グレードは、アクティブ(Active)、アリュール(Allure)、GTの3種類を用意。異なるデザインが施され、最上位グレードのGTはスポーティな仕上がりとなります。

 インテリアは、全グレードでセンターコンソールに10インチタッチスクリーンを標準で用意。アリュールとGTグレードでは高画質なHDとなります。またi-Cockpitにも改良が加えられ、アリュールおよびGTグレードはデジタルディスプレイとなり、さらにGTは3Dディスプレイを採用します。

 小径ステアリングホイール中央には新しいプジョーロゴも採用されています。

 E-2008のパワートレインも進化。最高出力は従来の136馬力から156馬力に15%増加し、さらにバッテリーは50kWhから54kWhに容量を増強、航続可能距離は従来モデルの345kmから最大406kmに大幅に増えています。

 ICEモデルは、100馬力を発生する1.2リッター3気筒ガソリンターボに6速MTを組み合わせた「PureTech100」、同エンジンの130馬力バージョンに8速AT(EAT8)または6速ATを組み合わせた「PureTech130」、130馬力を発生する1.5リッター4気筒ディーゼルターボに8速ATを組み合わせた「BlueHDi EAT8」が用意されます。

 さらに2024年初頭には、48Vマイルドハイブリッドに新世代の136馬力PureTechガソリンエンジン、新開発の6速DCTを搭載するハイブリッドモデルも登場予定です。このモデルは燃費を最大15%削減するといいます。

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 改良新型プジョー2008、およびE-2008はスペインのVigo工場で生産されます。欧州での車両価格はまだ発表されていません。また日本導入時期も未定です。