メルセデス・ベンツの中核モデル「Eクラス」に、パフォーマンスと効率性を両立した「メルセデスAMG E53ハイブリッド4MATIC+」が登場しました。どんなモデルなのでしょうか。

0−100km/h加速は3.8秒という“快速”モデル

 メルセデス・ベンツの高性能車部門、メルセデスAMGはは2024年3月11日、欧州にて新型「メルセデスAMG E53 HYBRID 4MATIC+(E53ハイブリッド4MATIC+、以下E53ハイブリッド)」を発表しました。

 Eクラスは、世界で累計1600万台以上の販売台数を誇るメルセデス・ベンツの中核をなすモデルで、1946年に発表されたW136型以来、世界のプレミアムセダンの指標とされてきました。

 Eクラスという車名になったのは1985年に登場したW124/S124型から。日本でも1986年に登場し、当時のバブル景気もあり大ヒットモデルとなりました。

現行型Eクラスは、2023年4月に世界初公開された(ステーションワゴンは2023年6月)、E暮らすという車名となって6代目となるW214/S214型です。日本でも2024年1月にセダンとステーションワゴンが同時に上陸しています。

 今回、欧州で登場した新型メルセデスAMG E53ハイブリッドは、「GLE53ハイブリッド4MATIC+」に続くメルセデスAMGの次世代ハイブリッドです。

 Eクラスセダンとステーションワゴンの両方に設定されるモデルで、330kW(449馬力)を発生する3リッター直列6気筒ターボエンジンと120kW(約163馬力)モーターが組み合わされ、最大システム出力は430kW(585馬力。RACEスタート時は612馬力)と750Nmの最大トルクを発生します。

 先代(W213型)時代のE53ハイブリッドと比較すると14馬力の増加となっています。

 モーターは AMGスピードシフトTCT9Gトランスミッション(9速AT)に統合され、スペースが節約されています。

 これらにより、0−100km/h加速は3.8秒、最高速度は280km/h(リミッター)というパフォーマンスを発揮します。またEV走行では最高140km/hまでの走行が可能です。

 総容量28.6kWhのリチウムイオンバッテリーは後部の荷室フロアの下に取り付けられています。高電圧バッテリーにより、最大航続距離100kmを超えるEV走行が可能となります。

 また11kWの普通充電のほか、60kWの急速充電にも対応、10%から80%まで約20分で充電が可能です。

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 メルセデスAMG GmbHのCEO、マイケル・シーベ氏は「Eクラスは何十年にもわたりもっとも 人気のあるモデルのひとつであり、E53ハイブリッドでこれを更に発展させたいと考えています。プラグインハイブリッドとして、E53ハイブリッドは強力なパフォーマンスと効率性を兼ね備えています。EV走行距離が長いため、日常の移動の多くは電気のみでおこなうことが可能です。我々はお客様のた赤い要求にピッタリの車両を提供します」とコメントしています。