訪れるべき場所がまだまだ尽きない京都の街の魅力を紹介する特集「」。今年も、ひとり、京都を歩くなら話を聞いておきたい人がいます。創刊から10年以上にわたり本誌連載「&Kyoto」を担当し、「京都さんぽ部」部長として街の旬なエリアやスポットを紹介してきた、現地在住ライター、コーディネーターの大和まこさんです。本誌の企画「ひとりで過ごす京都、10のこと」のテーマに合わせて、私的にすすめたいスポットを教えてくれました。

スコーンやマフィンは定番。店名はオランダ語で小さな場所の意味。カフェも。
生りんごをじっくり焼き上げるオランダ風アップルタルトが登場することも。

疏水沿い『プレック』でふだんの焼き菓子を。

 哲学の道から北西へ続く白川疏水沿いにある『PLEK』。笑顔がチャーミングな店主の上田美香さんが作るのは、「国産原料を使いつつ、食感やテクスチャーを大切に」したおやつだ。管理栄養士の資格を持ち、元は料理の世界にいた上田さん。縁あってオランダで数年間過ごした後、『ミーミーミー コーヒーハウス』で働いたことが菓子づくりのきっかけとなった。「店主のリクエストで、アメリカのレシピを工夫して作るうち楽しくなって」。オランダやアメリカの要素が入り交じる焼き菓子は気取らず、センスがいい。食べ終わる前から次が待ち遠しい味だ。

京都市左京区北白川久保田町27‒3 なし 10時〜16時頃 不定休 営業日時はInsagramで確認を。


「京都さんぽ部」部長、ライター、コーディネーター。 大和 まこ

「京都さんぽ部」部長。ライター、コーディネーター。京都暮らしも、もはや25年目に。連載「&Kyoto」は2022年に100回目を迎えて継続中。京都の景色や、食べたもの、買ったものをInstagram()で発信している。

&Premium No. 124 Kyoto Solo Trip / やっぱり、ひとりでも京都。

京都の街を巡り歩くとき、なぜこんなにも心が浮き立つのでしょうか。風情ある神社仏閣や庭、精緻な工芸品を扱う店や美しい佇まいの町家に出合ったかと思えば、そのすぐそばには個性的なコーヒーショップや書店、ギャラリーや生活道具の新店が。長い歴史の中で脈々と息づいてきた伝統と、新しいカルチャー、そして〝ふだんの表情〞を、さらりと共存させる街、京都。今号は、ひとりでも楽しめる京都、そして、ひとりだからこそさらに楽しい京都を案内します。

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