F1の商業権保有者であるリバティ・メディアがMotoGPを買収したことから、ルイス・ハミルトンはF1とMotoGPが同じ週末にレースをする最高の融合を望んでいる。

 リバティ・メディアは最近、MotoGPの親会社であるドルナ・スポーツの株式の86%を43億2000万ドル(約6667億円)で取得する契約を締結した。アメリカのマスメディア大手リバティ・メディアによる買収によって、必然的にF1とMotoGPの画期的なコラボレーションと2本立てのレースウイーク開催についてのうわさが広まっている。

 技術的なニーズや安全性が大きく異なるふたつの主要なレースシリーズを、同じ会場でコーディネートすることは複雑な作業となり、物流上のハードルは山積しているが、ドルナのCEOを務めるカルメロ・エスペレータはその可能性を排除していない。エスペレータは「可能性を調査する」ために、F1のCEOであるステファノ・ドメニカリとの話し合いが進行中であることを認めた。

 このクロスオーバーの可能性は、F1ファンの心を捉えている。特に長年のMotoGPファンであるハミルトンがそうで、モータースポーツのトップ2カテゴリー間の共同イベントのアイデアを支持し、それを最高のものだと述べている。

「あまり深く考えてはいなかったけれど、もちろんそれについての見出しは読んでいた」とハミルトンは日本GPで語った。

「リバティはF1で素晴らしい仕事をしたと思うし、物事の価値については明らかにそうだ。だから、彼らはMotoGPでも素晴らしい仕事をができると思う」

「僕はMotoGPが大好きだから興奮している。同じ週末に開催できたら最高だろうね」

 2019年には、当時のスポンサーであったモンスターエナジーの協力により、ハミルトンとMotoGPのレジェンドであるバレンティーノ・ロッシがバレンシアでお互いのマシンを交換する企画があった。

「僕は同じ週末にMotoGPとF1マシンでレースができるかもしれない。そうしたら本当にクールだね」とハミルトンは冗談めかして語った。