歴史のある寺社仏閣が点在する鎌倉は海に近いことからリゾート地としても注目を集め、さまざまな文化を発信しつづけています。古民家をリノベーションした風情のあるカフェや鎌倉のカフェ文化の先駆的な存在だったお店が復活するなど、なにかと話題の多い街。新しいお店が続々と登場するなかから気になるカフェをご紹介します。

自家製チーズを使ったイタリアン「ブッチェリアべべ」

イタリアのトラットリアの様な明るい雰囲気の「ブッチェリアべべ」。鎌倉御成町にある「ラッテリア べべ カマクラ」の2号店で、近隣の牧場から仕入れる新鮮なミルクから手づくりするフレッシュチーズを使ったプッチャやデリが人気です。

お店の前にはテラス席が広がります。ワインとフレッシュチーズで鎌倉の街の雰囲気を楽しみながらのんびり過ごすほか、地元のジェラテリアとのコラボから生まれたマスカルポーネチーズを贅沢につかったソフトクリームなど自家製チーズの美味しさを存分に味わえますよ。

レトロな風情も漂うベーカリー「パンとエスプレッソと由比ガ浜商店」

レトロなタバコのカウンターをそのまま活かして歴史ある酒屋さんの店舗をリノベ―ションした「パンとエスプレッソと由比ガ浜商店」。イートインでは古民家の雰囲気を楽しみながらのんびりと過ごすことができます。

L字型のカウンターには焼きたてのパンが次々と並び、モーニングでは「餡バターサンド」、ランチは湘南名物の「シラストースト」などがドリンクとのセットで登場します。たっぷりのフルーツをトッピングしたクッロワッサンもおすすめ。

白いプリンが名物の隠れ家カフェ「CHEEERS COFFEE」

路地歩きが楽しい長谷の住宅街にひっそりたたずむ「CHEEERS COFFEE(チアーズコーヒー)」は、自家焙煎のスペシャルティコーヒーが自慢のカフェ。大仏様の参拝で賑わうエリアに近いながらも、秘密の隠れ家のような静かな時間が流れます。

中煎りから深煎りまで焙煎の度合いによる味の違いが楽しめるスペシャルティコーヒーのお店で話題になっているのが「白いコーヒープリン」です。質のいいコーヒー豆を贅沢に一晩浸したミルクで作るプリンで、ミルクの甘みの中にほんのりコーヒーの香りが漂います。

能面のラテアートがユニークなカフェ「能舞台茶寮 神楽」

歴史のある鎌倉能舞台の会場に新しくオープンした「能舞台茶寮 神楽」。日本の伝統芸能である能の公演が実際に行われる舞台を眺めてくつろぐ和カフェです。畳敷きの室内の外には黒で統一したテラスが広がり、谷戸と呼ばれる鎌倉特有の地形に吹く風を感じながら過ごせます。

ラテアートに般若や小面など能面を描いた「能面ラテ」をこの空間でいただくのは、貴重なひと時。北大路魯山人に由来する窯で焼いた茶碗で点てた抹茶と季節の和菓子もおすすめです。文化の香りといっしょに味わって。

鎌倉を一世風靡したレストランが復活「レストラン キビヤ」

昭和の時代に鎌倉に誕生し、ジャズの生演奏など斬新なレストランとして注目されていた「レストラン キビヤ」が20年の時を経て御成町に復活しました。看板や建具など当時の物を使用し、前オーナー手づくりのテーブルやイスなど往年の輝きをまとい、温かみのあるレストランです。

創業当時に話題となったピザはレシピをそのまま受け継ぎ、パリッとした薄い生地にチーズがとろけます。姉妹店の「キビヤベーカリー」のパンを使ったサンドイッチもランチに登場します。

シフォンのカーテンが窓辺で揺れる喫茶店「鎌倉ゆりあぺむぺる」

アールヌーボのシャンデリアや赤レンガの壁、ドレープをとったカーテンなどクラシカルな雰囲気の漂う「鎌倉ゆりあぺむぺる」。固めのプリンやクリームソーダで昭和の時代のレトロな喫茶店の気配も感じながら過ごすことができます。

看板商品のクリームソーダは大きなグラスにまん丸のアイスクリームを浮かべ、見た目以上のボリューム。ザクロシロップの赤色からラピスラズリをイメージした透明感のある青色など10種類以上をラインナップ。窓の外の景色を眺めてのんびりと味わって。

街歩きの楽しい鎌倉に新しく仲間入りしたカフェをご紹介しました。散策途中にぜひ立ち寄ってくださいね。