今週は連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の発表を予定しているほか、米国の重要インフレ指標である消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(PPI)に注目が集まる。さらに、欧州中央銀行(ECB)が定例理事会を予定しているほか、カナダ中銀も金融政策決定会合を予定している。年内の利下げの可能性を探る。一部欧州中央銀行(ECB)高官はECBがFRBよりも早く利下げに踏み切る可能性を指摘しており、利下げ観測が強まればユーロ売りに拍車がかかる。



一方で、米国3月の雇用統計では失業率が4%を27カ月連続で下回るなど、労働市場の強さが継続していることが再表明され連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ開始時期予想も7月から9月に先送りされた。3月CPIはディスインフレ継続するものの緩やかなペースに停滞することが示唆される見通し。前年比では伸び拡大が予想されている。もし、予想を上回ると、利下げ先送り観測をさらに強めドル買い要因となる。



■今週の主な注目イベント



●米国

10日:CPI、FOMC議事録

11日:失業保険申請件数、PPI

12日:ミシガン大消費者信頼感指数



●中国

11日:CPI、PPI



●欧州

11日:ECB定例理事会



●日本

10日:PPI