3月22日(金)にF1の2024年シーズン第3戦オーストラリアGPが開幕。最初のセッションとなるフリー走行1回目ではマクラーレンのランド・ノリスがトップタイムをマークした。RBの角田裕毅は5番手だった。

 中東での開幕2戦を終えてF1は一気にオーストラリアへ。ここからオーストラリアGP、日本GP、中国GPとオセアニア・アジア圏でのグランプリが3戦続けて開催される。

 オーストラリアGPの舞台となるのはメルボルンのアルバート・パーク・サーキット。公園内の人工湖の外周にある公道と駐車場を組み合わせた半公道サーキットだ。

 グランプリ初日の天候は晴れ。FP1開始前の気温は18度、路面温度は30度というコンディションだった。

 FP1がスタートすると各車がコースイン。マシンやサーキットのイニシャルチェックを行なった。アストンマーティンのフェルナンド・アロンソはターン10でコースオフするシーンがあったものの、ウォールにマシンを当てることはなくセッションは継続された。

 1セット目の走行で多くのマシンがミディアムタイヤを履く中、レッドブル勢やフェラーリ勢はソフトタイヤを使用してタイム計測を実施。25分が経過した時点ではフェルスタッペンの1分18秒670が暫定での最速だった。その時点で角田は12周目のミディアムタイヤで1分19秒060をマークして2番手に浮上した。

 セッション折り返しを前に、1セット目にミディアムタイヤを選択したマシンは、2セット目としてソフトタイヤの投入を開始。早速ノリスがアタックを実施して1分18秒564でフェルスタッペンのトップタイムを塗り替えた。角田はソフトタイヤに履き替えた中でも特に低速コーナーで速さを見せ、1分18秒621でタイムシート上位に名を連ねた。

 アタックを行なうドライバーも増える中で、コースオフやスピンも目立つように。セッション残り20分を切る頃にウイリアムズのアレクサンダー・アルボンは、ターン6の縁石を乗り過ぎたことでマシンが大きく跳ね、コース右側のウォールに激突してしまった。ウォールに跳ね返されたマシンは左側のウォールにも接触しながらターン8まで進み、ストップ。デブリが広範囲に飛散したこともあり、赤旗が提示された。

 残り9分でFP1は再開。多くのドライバーがユーズドタイヤを使用する一方で、レッドブル勢は2セット目のタイヤとして新品のソフトタイヤを投入。フェルスタッペンやペレスは最初の計測ではアタックをまとめ上げることができなかった。ただフェルスタッペンは、最後の計測で1分18秒582までタイムを改善した。

 1時間のセッションが終了し、FP1最速はノリス。フェルスタッペンがノリスから0.018秒遅れで2番手、ジョージ・ラッセル(メルセデス)が0.033秒で3番手となった。

 角田は4番手ルクレールを挟み、トップから0.057秒落ちで5番手。6番手ペレスや、チームメイトの11番手ダニエル・リカルドを上回り、今後のセッションに向けて好発進を見せた。

 7番手にアストンマーティンのランス・ストロール。虫垂炎により前戦サウジアラビアGPを欠場したフェラーリのカルロス・サインツJr.は8番手だった。9番手にメルセデスのルイス・ハミルトン、10番手にマクラーレンのオスカー・ピアストリというトップ10になった。

 なお、レッドブルとフェラーリはFP1でソフトタイヤを2セット使用。その他のチームはソフトタイヤとミディアムタイヤを1セットずつ使用した。