5月4日(木)に船橋競馬場で行われるかしわ記念(4歳上・JpnI・ダ1600m)。ゴールデンウィークの船橋競馬を彩る名物競走。来月に行われる帝王賞への前哨戦にもなっている。

 今年は大変豪華なメンバーが顔を揃え、出馬表を見ているだけで心踊る。上半期のダートマイル王に輝くのはどの馬か。発走予定日時は4日(木)の20時5分。主な出走馬は以下の通り。

■ヴァレーデラルナ(牝4、栗東・藤原英昭厩舎)

 21年10月のデビュー戦は4着も、ダートに転向した同年12月の未勝利戦で初白星を飾る。その後は4戦連続2着と悔しい競馬が続いたが、昨年6月に2勝目を挙げると素質が開花。4連勝で一気にJBCレディスCを制し、新女王の座に輝いた。今回は久々の牡馬相手。昨年のショウナンナデシコに続く2年連続の牝馬Vなるか。

■メイショウハリオ(牡6、栗東・岡田稲男厩舎)

 全20戦のうち17戦で上がり3Fが3位以内を記録した堅実な末脚が武器。昨年は帝王賞を制して上半期のダート王者に輝くと、暮れの東京大賞典でも3着に好走した。今年初戦のフェブラリーSはスタートで大きく出遅れながら、直線で鋭く追い込んで3着。スタートが五分なら今回はチャンスがありそうだ。

■スピーディキック(牝4、浦和・藤原智行厩舎)

 2歳時には重賞2勝を飾ってNARグランプリ2歳最優秀牝馬を受賞。3歳になると勢いをさらに増し、南関東牝馬2冠を達成した。秋には重賞3連勝を飾って地方競馬を代表する一頭へと成長。前走のフェブラリーSは初のGI挑戦だったが勝ち馬から1秒差の6着と見せ場を作った。ホーム南関東でビッグタイトルをつかむか。

■シャマル(牡5、栗東・松下武士厩舎)

 ダ1200m戦で勝ち星を重ね、昨年4月の東京スプリントで重賞初制覇を飾る。その後は徐々に距離を延ばして1400m戦でも重賞2勝。秋には南部杯3着、チャンピオンズCで5着と、慣れない距離でも健闘している。今年の川田騎手は、地方のDGで6連勝かつ勝率100%。絶好調の鞍上に導かれ、JpnIタイトルを手にしたい。

 そのほかにも昨年のNAR年度代表馬イグナイター(牡5、兵庫・新子雅司厩舎)、一昨年の覇者カジノフォンテン(牡7、船橋・山下貴之厩舎)など、注目馬を挙げれば枚挙に暇がない。