一皿でたくさんの食材と味の変化を楽しむ「まぜそばト猫 モガメン」（那覇市）

これまでいくつもの店舗で営業をしてきた「まぜそばト猫 モガメン」。前の店舗を閉店した後、しばらくはさまざまなお店で間借り営業をしていましたが、2023年11月、桜坂のバー「ecaqi」の跡地で営業を再開しました。

昼も夜も楽しめるという「まぜそばト猫 モガメン」。今回はどちらもチェックしてみたくて、2回食事に行って来ました！
店主のモガさんこと、茂上隆行さんのこだわりを、見た目にも味にも存分に感じる、まぜそばをいただきます！

「まぜそばト猫 モガメン」の秘密基地のような店内

温かいライトの灯りに包まれた店内には、漫画や本、DVDなどがところ狭しとならんでいます。
また、芸人のオードリーが好きなモガさんの趣味で、オードリーのグッズも飾られています。私もオードリーのラジオをよく聴くので、話が盛り上がりました。

モガさんの趣味が詰まった店内はまるで秘密基地のようで、なんだかワクワクします！

席はカウンター4席と、2人席、1人席が1つずつ。コンパクトな店内なので、少人数での来店がおすすめです！

店内には、看板猫の「くるぶし」の姿も。ゆるーい表情に癒されます。猫好きさんはぜひ「くるぶし」を愛でに行ってみてください！

野菜たっぷり！ヘルシーでボリュームたっぷりのまぜそば

「まぜそばト猫 モガメン」では、5種類のまぜそばをそれぞれ温かい麺と冷たい麺から選べます。
まぜそばと聞くと、油そばなどコッテリめのものを思い浮かべがちですが、「まぜそばト猫 モガメン」のまぜそばは、野菜たっぷりで健康的。罪悪感なくいただけるのもうれしいポイントです！

とてもヘルシーですが、プラス200円でセットメニューにすると、小さなスープとおにぎり、酢のものなどがついてきて、男性でも満足できるボリュームになります。

では、何種類もの具材が色彩豊かでまるで宝箱のようなメニューを紹介します！

「季節ノ彩り野菜マゼソバ。（温）セット」1200円（税込）

肉味噌を絡ませた麺の上に、とうもろこしや、かぼちゃ、パプリカなど彩り豊かな旬の野菜が一皿にぎゅっと詰まっています。セットで注文すると、鯖の味噌煮やもずく酢などが付いてきて、味変が楽しい！
おにぎりとスープは、麺を食べ終わった後に皿に残った肉味噌と混ぜて食べるとよりおいしいですよ！

「旨辛痺れマゼソバ。（温）セット」1300円（税込）

基本の肉味噌に、スパイスが加わりスパイシーな味わいになった「旨辛痺れマゼソバ。」。
“カレーラバー“のモガさんが、さまざまな飲食店で食べたカレーのスパイスの使い方からインスピレーションを受けて作っているそう。副菜の野菜がたくさんのっているスタイルも、カフェなどで提供されるカレーから影響されているそうですよ。
旨辛ですが、ほどよい辛さで食べやすい一皿です！

「琉球じゃじゃ麺Z。（冷）単品」850円（税込）

「まぜそばト猫 モガメン」の原点でもある「琉球じゃじゃ麺Z。」。
ここでは冷たい麺を注文しました。器も冷えているので、食べている間もずっとひんやり。爽やかに味付けされた野菜と冷たい麺は、あっさりしていてペロリと食べ切ってしまいます。
ごまの効いた肉味噌に、熟したシークヮサーのほどよい酸味がベストマッチした、夏にもおすすめの逸品です。

「炙りチーズマゼソバ。（温）単品」1100円（税込）

チーズが加わったことでコクがあり、濃厚な味わいの「炙りチーズマゼソバ。」。
炙ったチーズの香りが余韻として残ります。濃厚さを味わったあとは、卓上調味料のお酢の酸味や、スパイス七味の辛味などで、味に変化を加えるのもおすすめです。

3種類をブレンドした「まぜそばト猫 モガメン」こだわりの麺

まぜそばの麺は、なんと3種類の麺をブレンドして食感を楽しめるようになっています。

スタンダードなやんばるそば、細麺の宮古そば、オリジナルで作っている西崎製麺の太ちぢれ麺の3種類が、オリジナルの配合でブレンドされています。麺の太さが違うので、それぞれ茹で時間も違いますし、温かいメニューと冷たいメニューでも麺のゆで具合を変えているんだとか。
手間のかかったこだわりに脱帽です。

「まぜそばト猫 モガメン」のおいしい食べ方

卓上にはモガさんの経歴紹介とまぜそばのおいしい食べ方が紹介されています。おいしい食べ方だけでなく、店主の人柄をていねいに紹介しているお店、なかなかありませんよね。
食事が出てくるまでの間に、モガさんの歴史を知り、おいしい食べ方を予習しながら待っておくのも楽しいですよ！

せっかくなので、モガさんのおすすめのとおり食べ進めてみます！

きれいに盛り付けられたまぜそばが届きました。野菜一つ一つにもいろいろな味付けがされているので、目でも楽しみながら1種類づつ食べ進めていくのも個人的に好きです。

しかし今回は、モガさんのオススメのとおり、「一心不乱に」かき混ぜてみました！
肉味噌としっかり絡み合った麺に、具材の食感や味がアクセントとなり絶品です！

そのままの味を楽しんだあとは、卓上調味料で味変を楽しみます。

リンゴ酢、生姜、ニンニク、胡麻、スパイス七味、ラー油と、卓上調味料も種類豊富！
少しづつ調味料を加えて味の変化を楽しむと、最後まで新しい味わいを楽しめます。

いろいろな味で楽しんだ最後に、残しておいた味玉を混ぜて食べてみました。一皿を食べ進めるなかで、さまざまな味や食感が登場してくるので、「これでもか！」と味わいの楽しみが続きます。

「まぜそばト猫 モガメン」らしい、こだわりの一皿

今年で屋号をつけて12年の「まぜそばト猫 モガメン」。食べ進めるごとにモガさんの、まぜそばへの想いが伝わってくるようです。

「開店当初からいまのようなスタイルなのですか？」と尋ねると、「当初のメニューはいまは恥ずかしくて出せないくらい、どんどん変化していますよ」とモガさん。副菜の味付けやスパイスの配合など少しづつ変化しているようです。
ときが流れ、店主とともにメニューやお店の雰囲気が変化していく様子を客として楽しむのも、個人店の醍醐味ですよね。

「まぜそばト猫 モガメン」のこれまでの歴史がまとまった一皿は、また何度も食べたくなるおいしさです。