F1日本GPでフェラーリは「ペースが少し足りない」とルクレール。ポール争いは厳しそう?
フェラーリは日本GP初日のドライコンディションで行なわれたFP1で、カルロス・サインツJr.が3番手、シャルル・ルクレールが6番手タイムを記録した。サインツJr.はレッドブル勢2台に次ぐポジションだが約0.2秒差、ルクレールは0.5秒差というタイムだった。
ルクレールは日本GPの予選に向けて「特別なラップ」を見出して、2024年でフェラーリ初のポールポジション獲得を期待していたものの、現時点ではレッドブル優位な状態だと考えている。
「(ポールポジション争いに向けて)僕はベストを尽くすよ。それが目標なのは間違いないからね。でもそのためには、最善の方法で明日へ準備しなくちゃいけない」
ルクレールはそう語っている。
「今のところは、レッドブルの特にマックス(フェルスタッペン)が強そうで、僕はポールポジションに挑んでいくにはペースが少し足りていないように感じている」
「まだやるべきことがたくさんある。だけど特別なラップを刻むことができるなら、僕はそれをやり遂げたいと思っている」
なおチームメイトのサインツJr.は楽観的なところもあり、FP1では予想していたよりもレッドブルに近づくことができたと語っている。
ただそのサインツJr.もレッドブルとの戦いはタフなモノになるだろうと考えている。しかし昨年秋の日本GPと比較すれば、レッドブルに対して前進しているのはたしかだとも指摘した。
「正直に言うと、予想していたよりもレッドブル勢には少し近かった。だから5ヵ月前から今に至るまでの進歩という面ではポジティブな兆候だ」
「まだFP1に過ぎないのも確かだ。積んでいた燃料の量も分からないし、エンジンモードも何を使っていたか分からないんだ。昨年、僕らは予選で0.8秒差だったけれど、今回はFP1で0.2秒差になったのは良いフィーリングであり、良い始まり方だろう。もちろん、彼らを負かすのは難しいだろうけどね」
前戦オーストラリアGPではフェルスタッペンをマシントラブルが襲ったこともあり敗北を喫したレッドブル。モータースポーツアドバイザーのヘルムート・マルコは、日本GP初日にフェラーリがライバルとして浮上しているように見えるものの、燃料を少なくして走っていたのではないかと訝しんだ。
またレッドブルとしてはFP2が雨となったことで走行機会が限られてしまったため、鈴鹿に持ち込んだアップデートを評価するためにももう少し時間が必要だとマルコは語った。
「フェラーリはかなり速いようだ。しかし彼らは我々のやっていたことと比較して、燃料を少なくしてより強力なエンジンモードで走っていたのではないか」
「ただそれでも、我々にはかなり接近しているがね。ロングランは基本的に3ラップしかできていないが、ルクレールのその走りは印象的だった」
「我々は大きなアップデートを持ち込んでいて、最初の微調整の時間が十分になかった」
「明日はドライセッションになってくれることを期待しているし、マシンの力を最大限引き出せると思う。予選はもちろん、レースでも前に立てることを期待しているよ」