2024年シーズンのF1もレッドブルが圧倒的な強さを誇っているが、第3戦のオーストラリアGPではフェラーリに先行を許してしまった。

 オーストラリアGPではフロントのグレイニング(ささくれ摩耗)が激しく、これがフェラーリがレッドブルに比べて強かった要因と考えられている。

 このレースではマックス・フェルスタッペンがトラブルで早々にリタイアしてしまったため正確な比較は難しいが、セルジオ・ペレスは5位に終わり、フェラーリはワンツーフィニッシュを飾っている。

 今回の中国GPも気温が低く、路面の状態が不透明なため、レッドブルがRB20のポテンシャルをフルに引き出すのに苦労する可能性がある。

 さらに中国GPは今季最初のスプリント開催。各チームがセットアップを把握するためのフリー走行は1回のみで、すべてのタイヤコンパウンドを試す時間はない。

 しかしペレスはオーストラリアGPでの経験を踏まえ、チームがこの問題を軽減することができると信じている。

「路面に関しては多くの不確定要素がある。ここに来たのは5年ぶりだからね」

 そうペレスは語った。

「だから、FP1は興味深いものになるだろうし、そこからは様子を見ることになる。フロントリミテッドのサーキットで、少し苦戦する可能性があるのは明らかだ」

「メルボルンから多くのことを学んだし、あそこで起こったこともある程度理解している。だから楽観的でいられる」

「もし僕たちが同じ状況になったとしても、学んだことを活かしてグレイニングに対する耐性をもっと高めることができるといいね」

 フェルスタッペン曰く、レッドブルはオーストラリアGPの予選前にセットアップを変更し、レースでのフィーリングを向上させていたという。

 とはいえ、上海のコースレイアウトはオーストラリアGPとは大きく異なるため、レッドブルのパフォーマンスについて先入観を持つのは良くないとフェルスタッペンは語った。

「オーストラリアは金曜日が理想的ではなかった。土曜日の午前中も理想的じゃなかったけど、マシンにいくらか変更を加えてフィーリングは良くなかった。残念ながらそれを発揮することはできなかった」

「オーストラリアとここが同じだとは思わない。オーストラリアはもっと速いコーナーが多かった。ここでは低速コーナーが多いから、ちょっと違うね。本当に、様子を見るしかない」