医学部生が問診の練習をする際に患者役を担う生成AIの開発を長崎大学や長崎市のIT企業などが共同で始めました。

NBC
NBC

「本日はどうされましたか?」と質問すると、患者役のアバターが「痰と咳が続いているので病院に来ました」など症状を答え問診の練習相手になります。

NBC
NBC

実用化に向けて研究を行っているのは、長崎市のIT企業と長崎大学情報データ科学部、医学部の3者です。

NBC

医学部生の《問診の演習》では、専門スタッフらが模擬患者を務めていますが、人手不足に加え、様々な疾患に対応することが難しく課題となっていました。

NBC

アバターは生成AIの学習データを元に作られていて、疾患時の聴診器の音も再現できます。

NBC

今後は表情や動作などより人に近づけることを目指しています。

NBC

開発を進めているシステック井上(長崎市)の遠山修平さんは「模擬患者による演習の機会が限られている地方の医学部生であったり、若手の研修医の育成に寄与できれば」と話しています。

NBC

また、長崎大学情報データ科学部の小林透教授は「新しいビジネスを長崎から全世界に発信していけるチャンスだと思う」と話していました。

3者は実用化に向けて、ことし秋頃までに実証実験を行いたいとしています。