ウッドで国内最終追い切りしたスターズオンアースは圧巻の4馬身先着(美浦トレセン)
ウッドで国内最終追い切りしたスターズオンアースは圧巻の4馬身先着(美浦トレセン)

 ドバイ・メイダン競馬場のドバイワールドカップデーに行われるGⅠドバイシーマクラシック(30日、芝2410メートル)に出走するスターズオンアース(牝5・高柳瑞)は17日未明、輸出検疫中の美浦トレセンで国内最終追い切りを消化した。

 杉原(レースはルメール)が騎乗し、ウッドで同厩インペリアルモート(3歳1勝クラス)を追走。直線半ばで馬体を内に併せると一瞬のうちにかわし去り、ラストは次元の違う走りで馬なりのまま4馬身先着した(5ハロン65・1―36・4―11・7秒)。

 高柳瑞調教師は「いつも(調教に)乗ってもらっている杉原に来てもらって、いつもの感覚で乗って状態を確認してもらいました。もともと動く馬だけど、反応もあったし動きは良かったですね。今日が(速い追い切りは)最後で、あとは向こうでしかやれないので。(最終追いをいつにするかで)いろいろ考えましたが、輸送までの時間が欲しくて今日にしました。水曜(20日)にしまいを伸ばすかは様子を見て考えたい。現地での最終追いはルメールが乗る予定です」。続けて「検疫で環境が違うので変わった表情をしているけど許容範囲ですね。けさの計量で496キロ(前走・有馬記念が494キロ)。本当はもう少しふっくらつくりたい。東京でも阪神でも、国内でも輸送するといつも(馬体重が)減るので、そのあたりも頭に入っているが、年齢を重ねて減らなくはなってきている」とまずは輸送を無事クリアすることに全力を注ぐ構えだ。

 22年の牝馬2冠馬にとっては初の海外遠征。デビューから12戦、桜花賞からは7戦連続でGⅠのみに出走し3着を外していない現役屈指の実力馬が、集大成の5歳春を迎えていよいよ海を渡る。

著者:東スポ競馬編集部