日経賞2024
[GⅡ日経賞=2024年3月23日(土曜)中山競馬場、芝内2500メートル]
舘林(美浦南)古くはミホシンザンやライスシャワーにセイウンスカイ。直近2年はタイトルホルダーが連覇と天皇賞・春を目指す関東のエース格が、菊花賞馬の貫禄を見せつけてきたんだが…。
山河(美浦坂路)今年は菊花賞馬どころか、関西馬を含めてもGⅠ馬が不在。それどころかGⅠで馬券に絡んだことがある馬もいません。小粒感は否めないだけに、格上挑戦組も含めて全馬にチャンスがありそうですね。
舘林 そうはいっても状態が良いことが、激走の大前提だ。どうも格下組はピンとこないな。ということで関東馬のイチ押しはクロミナンスだ。
山河 最終追いは単走でも5ハロン65・9―11・5秒と上々のタイムを馬なりでマークしてますね。
舘林 1週前はもっとすごかったぞ。3頭併せで外を回って余裕しゃくしゃくに最先着を決めたんだ。まだ良くなる余地は残していそうだが、それでも前走のアメリカJCC(3着)と同じくらいの状態には仕上がった。
山河 A評価をゲットすることが多い堀厩舎ですがシュトルーヴェはB止まりですか?
舘林 先着フィニッシュとはいえ手応えは遅れた相手のほうが楽だったからな。しっかり乗り込んでいるし、時計からも体はできていると思うが、100点満点のデキかと聞かれると〝ノー〟と言わざるを得ない。
山河 坂路では一応、ホウオウリアリティを挙げておきます。オープン馬同士の併せ馬で余力十分に併入を決めたように、状態面には太鼓判が押せます。で、関西馬ではどれがいいんだ?
松浪(栗東トラック)コース組はマテンロウレオをA評価にしたけど…。いつも稽古は動く馬だから、レースの結果までは保証できないですね。
清水(栗東坂路)ということで長丁場でも坂路組の出番です。ボッケリーニは仕掛けた程度でラスト12・0秒と鋭く脚を伸ばしました。中間もウッドでしっかりと乗り込んで文句ないデキに仕上がりました。8歳馬でもまったく衰えは感じられません。
舘林 同期のマイネルウィルトスのほうはどうなんだ?
清水 マテンロウレオと同じように調教駆けするタイプで、今回も上々のタイムをマーク。こちらも元気いっぱいだし今回も大崩れはないでしょう。ヒートオンビートは対照的に稽古は地味なタイプ。仕上がりは悪くありませんが調教短評としては〝B評価〟になりますね。
著者:東スポ競馬編集部