F1第5戦マイアミGPからフェラーリはアップデートの投入を開始するが、シャルル・ルクレールはこれらのアップデートが正しい方向に進むことを強く期待している。

 チーム代表のフレデリック・バスールは「マイアミから数回のイベントで、マシンにアップデートを投入し始める。そしてそのアップデートにマシンがどう反応するか見ていくことになる」と語っており、現在は差を付けられてしまっているレッドブルに接近する第一歩となることが期待されている。

 今シーズンのフェラーリのマシンは1周の予選アタックではレッドブルに匹敵する速さを示しているものの、昨年同様にレースペースではタイヤの劣化が激しいこともあって、ライバルとして戦えていない状態にある。

 ルクレールはこれから始まるアップデートが「正しい方向に進むはずだ」と、期待を示した。

「(アップデートが)彼らと戦う上で十分だとは思っていない。でも、正しい方向に向かってくれると確信している」

 前戦アゼルバイジャンGPで、ルクレールはスプリントレースを2位、そして決勝レースも3位となった。レッドブルがDRSを使用した際の速さもあって簡単に追い抜かれてはいるものの、開幕3戦で2度リタイアを喫する不運なシーズンスタートとなっていたルクレールにとっては十分に良い結果となった。

 アゼルバイジャンGPの結果が、彼にとってどういった高揚感をもたらしたのかを聞くと、彼は次のように語った。

「序盤3レースを終えて、本当に酷いものだった。言うまでもなくバーレーンは本当にアンラッキーだったし、第2戦ではもう(パワーユニット交換による)ペナルティを受けて、第3戦ではランス(ストロール/アストンマーチン)とのインシデントで完走できなかった」

「だからこれ以上悪いなんてないよ。でもアゼルバイジャンはかなり上手くいった」

「今季初のポールポジションを獲得できたのは素晴らしい。僕らのクルマが特に予選でどれほど強いのかを証明することができたと思う。ただ、レースでは弱点が少し明らかになったけどね」

「レッドブルは今のところ強すぎるから、僕らはレースペースの部分で取り組まなくちゃいけない」