4月11日、フェルナンド・アロンソとアストンマーティンは契約延長を発表し、F1ドライバーとして少なくとも2026年までチームに留まることが分かった。

 アロンソは、ルイス・ハミルトンのフェラーリ移籍によって空く2025年のメルセデスのシートに収まるのではないかとも噂されていたが、アストンマーティンと契約を延長することを決断。この契約延長について、彼はメディアに対して今回の契約延長はF1ドライバーを引退することを決断した後も、アストンマーティンブランドとの関わりを持ち続けることになる「生涯的プロジェクト」という側面があると語った。

「これは僕にとって、ある意味生涯的プロジェクトになるもので、これまでのキャリアの中で契約してきた中でも最長の契約になる」

 アロンソはそう語る。

「この契約から、僕はアストンと今後何年も繋がりを保っていくことになる。どんな役割を負うのか、そしてあと何年くらいドライブするのか、様子を見てみよう」

「でもその後になっても、僕はF1における25年以上の経験とF1外での10〜15年の経験を活用していくつもりだ。40年近いモータースポーツでの経験を、キャリアにおけるこの瞬間に僕へチャンスを与えてくれたチームの利益のために使うつもりなんだ」

「これは僕にとっても非常に魅力的なもので、これから先に対してとてもやる気が湧いているんだ」

 今回の契約延長によって、アロンソは新しいレギュレーションが導入される2026年のF1マシンも走らせることが決まった。その年からアストンマーティンはパワーユニットサプライヤーとしてホンダとタッグを組むことが決定している。

 そしてアロンソは、新世代となる2026年が契約に含まれていることも重要なことだったと語った。

「ああ、それは重要なポイントだった。嘘じゃない。1年のプロジェクトにコミットするのは、僕にとって意味のないことだったんだ」 

「他から1年契約の提案があったとかではなく、僕はただアストンと最初の話し合いで、このプロジェクトの魅力的なところは、僕らが築いているモノ全てだと明確に伝えていた」

「僕にとって、新しいプロジェクトと共に新レギュレーションへ向かうことは本当に重要だった。アストンに留まる決断をした理由のひとつは、彼らが2026年からホンダと一緒にやっていくからであり、そして世界最大で最高のパートナーであるアラムコと一緒にやっているからだ」

「技術面でも僕らはシルバーストンに新しいファクトリーや風洞を構えることで恩恵を受けられるし、チームには素晴らしい才能ある優秀な人材がいる」

「アストンにとって、2026年をとても魅力的なモノにする要素はたくさんあるんだ」