ドバイターフを勝ったファクトゥールシュヴァル(ロイター)
ドバイターフを勝ったファクトゥールシュヴァル(ロイター)

ドバイターフ2024

[GⅠドバイターフ=2024年3月30日(土)メイダン競馬場、芝1800メートル]

 中団を追走したギュイヨン騎乗で仏のファクトゥールシュヴァル(セン5・Jレニエ)が、直線で馬場の外めを鋭く伸びて優勝。10番人気の低評価に反発した。勝ち馬と馬体を併せて伸びたCデムーロ騎乗で7番人気のナミュール(牝5・高野)が2着、3着にはモレイラ騎乗で4番人気のダノンベルーガ(牡5・堀)が入り、3連単は94万9270円とこちらも波乱の決着。勝ち時計は1分45秒91(良)。
 ギュイヨンは「ゴールした瞬間は勝ったかどうか分からなかった。毎回よく走ってくれるし、今年の初戦でも調子はとても良かった。道悪で結果の出ている馬だけど、速い馬場にも対応できると思っていた」と話した。

 武豊騎乗で1番人気のドウデュース(牡5・友道)は出遅れて後方からの競馬を余儀なくされ、直線も進路がなかなか開かず、脚を余す形で5着に敗れた。昨年はレース前日に左前肢ハ行で無念の取り消しとなったが、雪辱を果たすことはできなかった。

 横山典騎乗のマテンロウスカイ(セン5・松永幹)は果敢にハナに立つも直線で失速し15着に敗れた。

 日本調教馬はアドマイヤムーン(07年)、ジャスタウェイ(14年=同年までレース名はドバイデューティーフリー)、リアルスティール(16年)、ヴィブロス(17年)、アーモンドアイ(19年)、パンサラッサ(22年=同着)と過去6勝。なお、4連覇の偉業に挑んだデットーリ騎乗のロードノース(セン8・J&Tゴスデン)は8着だった。

著者:東スポ競馬編集部